MMオフィシャルブログ

全てフィクションです

21年も生きてきたのにまともにヘアスタイルをオーダーできない

先日髪を切った。

また短くしてしまった。

 

ここ2年くらいずっと肩につかないくらいのショートヘアなのだけど、やっぱり切らずに伸ばす方向でいけばよかったと二回に一回くらい思ってしまう。

本当は逃げ恥のガッキー的なほんわり外ハネショートボブ的な髪にしてみるのもアリかなんて思っているのだけど、ガッキーにしてくださいなんて勿論恥ずかしすぎて言えず、逃げ恥ブームも過ぎ去り尚言えない。星野源はさっさと別の女、吉岡里帆どん兵衛どん兵衛しているのにわたしだけがいつまでもみくりに執着している。

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可愛い

 

「あぁ〜なんか前髪は少し切ってもらって、目にかかるかかからないかで。後ろは、こう、スッキリする感じで。今襟足はねてきてぼさぼさなので…」

心にみくりを秘めながらもこのよくわからないオーダーをここ2年くらいしてきているのだ。

その結果、ショートヘアなんてシャレオツなものではなくシンプルに短髪になる。校則の厳しいバレー部みたいな短髪になることが多々ある。

冷静に考えてもなんで21にもなってまともに髪をオーダーできずバレー部になるのか、その答えはとても一言では述べられない。

恐らく私は、この世にワックスがあってよかったと心の底から思った西日本ランキング10位以内にランクインしてるとおもう。髪を切ってはワックスに感謝している。勿論ハードタイプをつける。

 

ハードタイプは髪に動きがでる。あと束間がでる。毛先に動きを出せるからショートの人にはオススメ。ヘアオイルと混ぜてつけると扱いやすいしウエット感もでる。

こう美容師の人が言ってたから健気に毎回ハードタイプをつけている。

また今回もハードタイプワックスをつけるハメになったか。いつになったら毛先トゥルトゥルのサラッサラ用整髪料をつける人生が始まるのか、今日もめげずに洗面台に立っていたときにふと気がついた。

 

待てよ、もはや私はハードタイプをつけるために髪を切っているのかもしれない。

 

思い返せばわたしの21年間の人生は、明らかにソフトタイプだった。イージーとは少し違うソフト。

衣食住に困ったことはまずない。むしろそれなりに流行りには気を遣い、美味しいご飯をたらふく食べて、世界住みやすい都市ランキング7位の福岡という土地で生まれ育った。その上、大学にまで行かせてもらい、基本的に好きなことをさせてもらえて、おまけに仲の良い友達もいる。お金にも切実に困ったことはない。来年から社会に出る身だというのに全く恥じることなく、祖父母に会う度にお小遣いを貰っては喜んでいる。

 

見てわかると思うが、実にソフトな、やわやわな、そんな人生。

 

例えば友人の中には自分で学費を払い、奨学金とバイトの給料をやりくりしながら大学に通う子もいる。

ノンフィクションドラマの台本として丸々使えるような波乱万丈の人生を歩んでいる人も世の中には存在している。

 

それに比べて私は?超ソフトな人生すぎる。

死ぬような苦労、死にたくなるような辛い経験なんてしたことないし、90歳までは元気に生きたいと思っているし、雑な性格なので人生なんとかなるとおもっているし。

え〜っと、最近あったいちばんハードな出来事は??

2秒程考えてみたけれども、バイト先のスポーツジムに通う70歳も後半の老人男性に「今度2人で真夜中のドライブに行こうよ」と言われたことくらいしか思い浮かばない。私の平凡なeverydayにはちょっぴりspicyでhardな出来事だった。hahaha

 

まぁこう言う話を人にすると、「イヤイヤこれから人生大変だよ〜心配せずとも新社会人はキツイよ〜 」なんて言われるときもあった。

そしてそのとき必ずと言っていいほど、電通の事件を持ち出される。

「辛かったら、死ぬくらいなら、さっさと辞めていいんだよ」

 

まだ働いたこともない、就活を終えたばかりで全く何も辛くないのにもう仕事を辞めていいと言われる。本当に辞めていいんですか!?いいんですか?!私の中の洋次郎が騒ぐ。

オイ!!これ実は内定先の会社の人も見てる文章なのになんてこと書かせるんだ!

 

あまりに仕事を辞めていいと言われるので「辛かったら、さっさと辞めていいんだよ」などと言う社会人、そしてそういうことは特に言わないけれど単純に優しい友人には既に、以下のように声かけしてある。

「どうか私が無職無銭になったときは1ヶ月間養ってください、家事とかしますから」

仕事を辞めて収入ゼロになったときの為にしっかりお願いしてある。実家暮らし21年でまともに家事もしたことないのに。我ながら自分の用意周到っぷりに感心する。

 

何人にお願いしたかは忘れたけども、恐らく6人くらいは養ってくれるはず。つまり無職無銭でも少なくとも6ヶ月間、いや、なんだかんだ私が仕事を辞めることを後押しする社会人と優しい友達は2ヶ月くらい養ってくれるはずなので最低でも12ヶ月間、つまり1年間のhappy lifeが保証されていることになる。バズった前記事で保険をかけるなと人には言っておきながらも、自分に関してはこの保険のかけようである。

 

心配しなくても、髪を少し伸ばして、いい加減みくりを越えて行き、そして70歳よりももう少し、贅沢は言わないので出来ればあと40、50歳くらいは若い方とドライブに行くまでは私は死ねないから安心してほしい。

それにしても、 21にもなってまともにヘアスタイルをオーダーできないのはこのソフトモードな人生に喝を入れるための呪縛が原因だと気が付けて良かった。ハードワックスをつけさせるための呪縛。せめて髪だけでもハードにする呪縛。そういうことね、スッキリした。嗚呼。

 

そんなわけで、今日も勿論ハードタイプのワックスをつけた。